10月 南伊豆訪問

今回の南伊豆訪問の目的は、寒くなってきた為
私の育てたニームの木を下賀茂熱帯植物園にて育てて
頂くことと、以前預けたニームの木がどれくらい
育ったか見ることでした。
ニームの木は2.5m位育っていました。

次に、招待を受けていた山本氏を訪問。
山本氏に、今が旬の竹の子を食べに来て下さいと
言われていたので訪問しました。
2人の友人と私、山本氏でポンポンと音を立てながら
四方竹を折り採りました。
軽トラック一杯30〜60cm位の竹の子を採りました。
日本の竹の子の中で、根を食べるのは孟宗竹だけなのだ。
他は延びた茎を食べます。
竹は世界で1500種あるが、静岡の竹の植物園では700種
の竹が植えられています。
孟宗竹は3〜5月、緑竹は7〜8月、四方竹は10〜11月
が食べ頃です。
山本氏は、竹の子が一年中食べられるようにと、何十種
類もの竹を植えています。
四方竹を茹で、これにマヨネーズか塩をまぶして食べる。
これが実に美味しい。
縦1m、横1.2mの鉄板で、この山で獲った猪の肉をス
テーキ風に焼く。ここでも一緒に四方竹を焼く。
隣に栗とカボチャも一緒に焼く。煙がもうもうと出る。
これを、山本氏が丹精込めて焼いた竹炭で焼く。
デザートが隣で採ったアケビと柿。
山賊料理だ……
正に至福の一時なのだ。
その後、南伊豆町に移住してきた方々が集まってくれました。
この町も過疎化が避けられない。人口減なのだ。
彼らはこの地に移り、子供を作り、他の地方にも発信し
ている。かなり移住者がいるらしい。
彼らに、先日行ってきたラオスの話をしました。

電車もない国ラオスの山奥に、白人が常に30名前後
来ている。
私の友人、タノンシー博士が1万5千坪の土地を開放し、
そこで有機農法をし、キブツ的な場を作り、人々が出入り
しています。
多くの白人がインターネットでヨーロッパ、オーストラ
リア、ニュージーランドに発信している。
ここに村興しの原点を見ました。
場所と方向性だけを示し、後は参加者が創る。
インターネットで、ここに来た人々が世界に発信します。
次から次へと多くの白人が来る。このラオスの山奥に人が
集う。又、一人一人の感性でこの場を作る。
集まる人々が良き場を作ります。
この場は、ゆったりと時間が流れます。
10m先はメコン川の上流。
川の音、蝉の声、虫の声、鳥の声、木々には南国の
フルーツが完熟。日本では味わえない味。
そして薬草がいっぱい。

かつて“人間は自然に近づけば健康になり、自然から離
れるほど病気に近づく”と言った人がいました。
南伊豆町のこの地もにも同じ可能性を感じていると
話しました。
日本の田舎は、どこも同じ可能性を持っていると思う。
自然を満喫した一日だった。