令和3年7月15日
開会のあいさつ
【式 典】
13:15 〔開 場〕
13:30 〔開 会〕 司会 NPO法人 日本ニーム協会 理事 根本 堅冶 氏
13:35 〔開会の辞〕 NPO法人 日本ニーム協会 理事 藤井 貴大氏
13:40 〔ゲスト紹介〕 稲葉会長
【表彰式】
13:50 トーゴ共和国 アフォニョン カニユエ セダミヌ 大使閣下
トーゴ共和国 ジュルス カンコエ アデュアヨム 広報官
新屋敷 道保 氏 公益財団法人 オイスカ 元理事
新屋敷 道保 氏 ジュルス 氏 稲葉 眞澄
●トーゴ共和国 ジュルス 氏より ニーム協会 会長 稲葉 眞澄、公益財団法人オイスカ 元理事新屋敷 道保 氏へ感謝状が授与された。
●ニーム協会 会長 稲葉 眞澄 より トーゴ共和国 ニヤシンベ大統領、トーゴ国民殿、公益財団法人 オイスカ 元理事新屋敷 道保 氏へ感謝状が授与された。
【会長挨拶】
昨年令和2年7月15日にトーゴ共和国セダミヌ大使閣下ご臨席の元、トーゴ共和国に衣料26トンとオートバイ10台を贈る約束をしました。新型コロナや船のチャージが高騰し、やっと本年6月8日にトーゴのテレビにて配布した様子が放映されました。これを記念して1年後の本日7月15日、相互いの表彰式を行いました。
思えば3年前、友人がトーゴ共和国の前大使とセミナーで知り合い、トーゴにもニームの木がたくさんあるので、一度お話しをしたいと問い合わせがあり、日本で一軒しかないトーゴ料理店(赤坂)で会合をもちました。前、現、大使と広報官3人とニーム協会12名で会談をしました。そこで、2011年3月11日の東日本大震災で6月5日から11日までニヤシンベ大統領が被災地に来て日本は大丈夫だと言い続けてくださった事を知りました。
そのことを恩義に感じた私は日本国民の一人として、大統領とトーゴ国民に感謝しお礼したく、この度の運びとなりましたことをご報告します。
*会長挨拶後に、トーゴ共和国国営放送で放映されたVTRが流された。
【 ゲスト挨拶 】
水野 素子 氏 宇宙航空研究開発機構(JAXA)で月・火星探査に関する国際協力
みなさまこんにちは。宇宙航空研究開発機構(JAXA)で27年間働いています。3年前から政治に関わり、2年前に参議院選に出、今、衆議院選挙に向けて活動をしています。「政治には愛が足りない、そして正義も足りない」と思い、しっかりとやって次の世代に継ぎたいと思います。稲葉会長にもご指導いただきながら活動しています。
今日はJAXAはお休みをとり、個人として参加しています。私はアフリカにあこがれています、国際的に貢献する人間になるために、勉強を頑張ったのですが、小学生の壁新聞で、エチオピア難民についての記事で、最低限の自由、そして生きることそのものが奪われている状況に衝撃を受けました。私は何か役に立てないかなと努力を始めたきっかけです。
国際協力の中でも未来に向けた活動としてJAXAに行きました。ニーム・稲葉会長に出会い、アフリカでなにかできるかなと、わくわくしています。
2011年3月11日の東日本大震災で、トーゴの大統領が来てくれたのを初めて聞きました。素晴らしい、人類愛にあふれていると思います。
2011年3月11日の東日本大震災は天災でしたが、今コロナを見ると、どちらかといえば人災ではないかと思っています。政治・行政が機能していないことが、いろいろな局面で現れています。コロナを見ても、日本の国民は我慢しながらやっています。まず、日本人としての軸を取り戻すことが大事だと思います。新しくコロナによって、日本が世界が生まれ変わる世界になっていくと思います。
JAXAでは、宇宙ステーション、人が宇宙に行く事業に25年間以上、関わってきました。私は、宇宙基地に関する国際的な取り組みをやっています。その中で、国家の仕組みが変わってくると思います。一つの国に首相がいて、その中に国民がいて、領土がある。宇宙ステーションについても同じような法律ルール、つまり日本の領土で日本の法律がある。アメリカ、ロシア、それぞれある。隣の家が違うと、違う法律になるんですね。古いと思います。日本だけでなくグローバルで人類が繋がっておりみんなが幸せになるという発想が必要だと思います。9月~10月の選挙で新しい社会、再建をしていきたいと思っています。
ンダンビ クリス 氏 会長パートナー、コンゴ民主共和国 医師
ニーム協会と出会って移動病院のプロジェクト、どうやってやるかを一緒に考えている。アフリカのシステムを考え直したい。アフリカの政府の人が貧しい人を助けるためにお金が欲しい、物資が欲しいと言っているが、どうすればシステムが変わるかを考えている。自分たちの世代では難しいかもしれないが、10才、20才の人が自分で仕事をする、どうすれば仕事が作れるか、ニーム協会と協力し、ニームの紅茶を作りダイエット用に販売するとか、アフリカは蚊が多いのでニームの蚊取り線香、農業、一緒に考えています。
アフリカで仕事を教えて、お願いしないで自分の金を稼げるようなシステムにしたい。今、どこでもお願いしています。魚を貰う、そして食べると無くなり、お願いする、という、今の政府のシステムではなく、自分で魚を育て、取るというシステムに、自分だけではできないのでみんなで協力しながら進めたい。
ゴミの問題をどうにかしたい。アフリカはどこでもゴミだらけ。みんなゴミをどこにでも捨てる。ゴミからなんでもできる。ゴミから電気ができる、ゴミからペーパーができる。政府に問題ある、貰って懐に入れる、どうすればいいかを考えている。
子供が学校に行かない。なにもわからない。大きくなったら馬鹿になるしかない。戦争とか暴力、日本で勉強し、アフリカで教えるとか、できないかもしれないし、死ぬかもしれないが、できることを積み重ねるしかない。コンゴ共和国は、アフリカで2番目にでかい国である。昔でいうとザイール。昔は、山で金を採る、隣にウランがあるから、戦争をする。そのシステムは良くない。
アイフォンの修理とか、若い子供たちができることを考えている。
萩原 孝一 氏 前国際連合工業開発機関 開発官、 アフリカ協会
中目黒に住んでいる萩原 孝一と申します。稲葉会長ならびニーム協会に出会ったのが、今世紀の初めの20年前。その時、私はUNIDOという国連機関の職員をやってました。皆様にとって、なじみの薄い機関ではありますけれど、実はニームを手掛けてきた世界的な機関としては唯一といっていいです。1999年にインドのデリーに、地球上初のニーム国際研究所を設立しました。これはUNIDOと国連の大蔵省との合作です。そして、数か国でニームの国際会議を開催しています。私はニーム協会に出会って、なんとかニームをアフリカにというのを20年越しに思っております。今回、ニーム協会が見事な多様化を図っていると認識しています。
SDGsという言葉を皆様認識しているかと思いますが、今回のトーゴへの26トンの衣料の寄付はSDGsの典型だと思っております。SDGsには17の開発目標がありますよね。それの1丁目1番地の問題は貧困問題です。SDGsは、とても素敵なキャッチフレーズがあります。leave no one behind(地球上の誰一人取り残さない)です。現実的に考えると、例えば貧困問題一つを取り上げても、地球全体でその問題に取り組んでも難しいと思います。なぜかというとアフリカの貧困問題と日本の貧困問題は次元が違うからです。これを同じ次元として問題を捕らえても現実的には難しいと思います。第3次世界大戦を食い止められるSDGsしかないと思っていますが、SDGsが技術とか現実的な問題として取り組むと、ますます貧富の差が激しくなってしまう気がします。17あるうちの18番目に何が入るかというと、私はそこに心の時代というものを入れていきたいと思います。17の目標値に加え、目に見えない源。みんなで底上げをしていきたい。今回のトーゴへの衣料支援はまさに心と心の世界。そこに一切のビジネス的な世界はない。こういう活動の積み重ねがSDGsに向かっていく一つの原動力になると思います。流石、ニーム協会。
さて、世の中、コロナ、ワクチン、もはやワクチンを打ってかどうかが、この国最大の個人情報になりつつあります。このコロナは、人類に、恐怖とともに生きるか、愛とともに生きるかの選択を求めています。稲葉会長は、「明日はない」とおっしゃっています。老人たちには明日がありません。私は、政府に従い1年間自粛していましたが、残り10年のうちの1年費やしました。付き合いきれません。常識をもって外に出た方がいいと思います。
大谷選手の活動は、ノーベル平和賞に値するかと思います。とてつもない日本人が出現している。第三次世界大戦を止められるのはこの国ではないか。その日本を元気にするために本を書きました。60歳以上の高齢者が4千万以上いる。この人たちの15%を元気にすれば日本も変わるのではないでしょうか。
新屋敷 道保 氏 公益財団法人 オイスカ 元理事
本日はお招きいただきありがとうございます。衣料26万トンは何枚かというと3万枚です。私は、こういう活動を27年間やってきましたが、国によって子供服だけ欲しいとか、暑い国なので薄い服とか、そういう希望があります。国によっては、希望をアンケート取って送るケースがあり、子供服を50%とか女性服25%とか要請されることがあり、区別して出せます。我々は、神戸に仕分けする工場があります。私たちは、中古衣料と言っています。定義としては、店で袋に入っているのが新品、袋から出したものを、中古と呼んでいます。私たちが送っているのは、ほぼ、新品です。多くの国、アジアはすべて、南米についても支援しています。前からアフリカに支援したいと思っていたが、稲葉会長と知り合ってアフリカに支援をしていこうと思っています。何十年かけて、衣料の準備しています。
お金はどうしているかというと、例えばミカン箱1個送ってもらうと、3,000円を加えて送ってもらっています。そのことにより、資金には問題は出ていません。衣料を送らなくてもお金からだけでも送っているケースもあります。神戸に工場を持って、中古衣料を送ってもらい、仕分けし、現地に届けるシステムを構築しています。以前は、強盗にあったりしましたが、今は、対処し、きちんと届くように仕組みを作っています。これからもよろしくお願いいたします。
【閉会の辞】
15:15 NPO法人 日本ニーム協会 理事 坂本 雅司 氏