NPO法人日本ニーム協会 令和4年度セミナー

NPO法人日本ニーム協会 令和4年度 セミナー

令和4年3月18日 

 

【式 典】

13:00 〔開 場〕

13:30 〔開 会〕 司会 NPO法人 日本ニーム協会 理事 根本 堅冶 氏

13:35 〔開会の辞〕 NPO法人 日本ニーム協会 理事 服部 香里 氏

13:40 〔ゲスト紹介〕 稲葉会長 

 

【ゲスト挨拶・贈呈式】

トーゴ共和国 セダミヌ大使 (通訳、アデュアヨム広報官)

 私はトーゴのセダミヌ臨時大使です。会長の話にありましたように、バイクは送れないが、代わりにお金を頂くことになりました。稲葉会長および関係者の方に皆様に感謝の意をささげます。

 2020年7月15日の協定の二点のうち一点が、衣料を送ること、もう一つが医療用バイクを送るでした。衣料26トンは既に送って頂き、必要な人たちに配らせてもらいました。喜んでくれています。今回事情によりお金をいただきトーゴで医療用バイクを購入いたします。

 今日の贈呈式は、トーゴニーム協会だけではなく、日本との絆が深くなるという証ではないかと思います。ニーム協会さんがトーゴニームの樹を植えるプロジェクトについては、大使館としてできる限りにおいて協力させていただきます。TNTというトーゴを発展させるプロジェクトの中で実現できると思っています。今年の3年に1度のTICADの企画の一つに、樹を植えていこうとプロジェクトがあり、トーゴニーム協会がやろうとしていることは一緒だと思います。

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【会長挨拶】

NPO法人日本ニーム協会 会長 稲葉眞澄 

 以前セダミヌ大使と約束した、衣料を26トン贈る、医療用オートバイを10台贈る、この二つの約束を3月18日をもって実行できたことは、ニーム協会にとって大きな喜びです。

 人と人との結びつき、出会いが、2010年3月11日に東日本大震災が起き、ニヤシンベ大統領が外国の要人として6月5日~11日まで被災地に滞在して、日本が頑張っている、皆様が一生懸命生きている事を世界に発信してくださいました。この御恩をと思い、上記プレゼントさせていただきました。併せて、ニヤシンベ大統領及び国民に対して感謝状を以前に贈呈させていただきました。

 今後も日本及びトーゴの友好と親善のため、働いてまいります。トーゴ国に対し民間外交をさせていただきまして、ありがとうございました。

 

【 講 師 】 

柗波 孝幸 氏ニューヨーク州立大学大学院修了、(財)青少年交流振興協会理事、  社団法人 共創日本ビジネスフォーラム ヴィジョン執行室長

  約束は非常に重要です。約束を守るという文化は高度な国家を作る場合は非常に重要で、世界秩序はそうなっています。

 ウクライナは1991年にソビエト連邦が崩壊し独立した時、所有していた1000発以上の核爆弾やICBM全部放棄しました。スターリンの時代の二の舞にならないように、今の国民はそう簡単に屈しないという意識で固まっています。命を懸けている。死ぬことを覚悟している。その姿は非常に説得力があります。日本国民が持っていないものをウクライナの国民がたくさん持っています。そしてゼレンスキー大統領が持っている。小さな国、貧しい国に学ばないといけないところがたくさんある。

 今のウクライナは、明日の台湾、明後日の日本になります。時間の問題です。これからは、極東の狭い地域に、世界の大戦争のすべての運命がかかっています。中国とロシアが動き出します。ロシアが崩壊した場合は中国が動き出す。こういう時代が来るということを知っておいてください。

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萩原 孝一 氏:前国際連合工業開発機関 開発官、アフリカ協会

  毎回ニーム協会にお呼びいただき大変ありがとうございます。極端にならない、常に0度でいるということ、コロナ禍や物騒な世の中で冷静さを失わないということはとても大切なことです。

 日本列島の総面積はこの地球の0.25%しか占めていないそうです。この面積で、1年に起こるマグニチュード6以上の大きな地震の22.9%をこの国が受け持っている。この国は住むには危険すぎる。日本列島全体に活火山があり、その隙間に1億2500万人が蠢いているように見えます。全国津々浦々、温泉という文化、ささやかな贈り物がありますが、1億2500万の人々は大切な役割をもって生かされているのではないかと思っています。

 国連事務総長が5日前に核戦争があり得ると示唆しました。原爆を2つ落とされた国が、原子爆弾を無くそうという世界的な動きに賛同できないのは不思議です。コロナ禍に、今の国際状況のなかで、永田町、霞が関レベルではどうにもならないというのが、見え始めています。

 日本人の70%が、不安、心配、悩みを持ちながら生きることが好きだそうです。人類はおバカです。戦争の理由は私は3つしかないと思っています。肌の色が違う、国が違う、信じる神様が違う、で戦争が起きます。銀河系の彼方から地球を見ると国境はありません。

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水野 素子 氏宇宙航空研究開発機構(JAXA)で月・火星探査に関する国際協力、法的検討担当、 日本ニーム協会会長補佐

  国と国が戦って結果国民が巻き込まれて犠牲になる、こんなことを人類はまた21世紀にも繰り返している。話し合いで解決することはできなかったのか。ウクライナNATO加盟を掲げているが、そもそも紛争地域がある国はNATOに加盟できない。クリミアの問題で欧米諸国に態度を明確にさせたいとの意向がウクライナにあったか?

 子供の時に難民の映像をみて自分に何ができるかと思ったが、それから数十年たった今、やはり日本が国際秩序のためになにができるか、日本の政治がもっとよくならねばならないのと思いを持っている。

日本は戦争に負けた国、被爆国だからこそ、平和を訴えて世界に貢献しなければならない、戦いではない方法を考えていかなければならない。

 今回ロシアは最先端の技術、情報戦(GPSSNS等)で勝てていないからこそ地上戦になっているのではないか。しかし、人工衛星やドローンなど先端の技術で人と人が殺しあうことのない解決策を見つけていかなければならない。

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【閉会の辞】

NPO法人日本ニーム協会 理事 藤井 貴大