「安心と安全」な生活が国是の日本国において
9月5日、朝日新聞の朝刊に、“埋設農薬 未処理2000トン”の記事。
1971年、旧農林省が農作物に残留して体内に蓄積して健康被害を引き起こすとして、
アルドリン、エンドリン、ディルドリン、BHC、DDT の5種類の
有機塩素系農薬の使用を禁止しました。
政府は2002年、有害化学物質を規制する「残留性有機汚染物質に関する
ストックホルム条約」を批准したことから、農薬の最終処理を検討。
それが2000トン、国の指導で地下に埋められた有害農薬の最終処理が
頓挫している、という記事である。
国際連合工業開発機関(UNIDO)の機関誌「国際協力フェステバル2004」には、
地球環境時代の切り札“ニーム”を紹介。
ニームは農薬に代わる害虫駆除の方法として注目されており、
2001年5月に採択された、環境保全の国際的枠組み「残留性有機汚染物質(POPS)
に関するストックホルム条約」に基づく残留性の高い有機農薬の削減に
つながると期待されています。
現在インドでは、インド政府と国連開発計画(UNDP)との連携による技術協力
プロジェクト「環境にやさしい殺虫剤としてのニーム製品の開発製造に関する
技術支援」が実施されています。
同プロジェクトの実施は、UNIDOが現地で運営するプロジェクト事務所
「殺虫剤に関するアジア太平洋地域ネットワーク(REN-PAP)」が担当しています。
未処理の農薬の問題が、日本社会を騒がしている折、ニームを真剣に活用し、
普及するときが正に来たと強く思います。