元理事 信田氏アマゾンへ サンパウロ新聞記事 

サンパウロ新聞の2009年10月6日付けに、協会元理事 信田氏の記事が載りました。
 そのままの文でお伝え致します。



環境保全と植林視察目的に アマゾンジャングル再生基金の信田理事が来伯」



 アマゾン移民八十周年を記念して、今年七月に東京で発足した非営利特定法人「アマゾンジャン
 グル再生基金」(今村和夫代表)の信田光久理事が九月十五日から来伯し、トメアスー、ベレン
 でのアマゾン移民八十周年記念式典にも出席するなど約十日間にわたって滞在した。


 サンパウロで今年二月に設立され、同基金と事業提携している「アマゾンを守る会」
 (AMAKAI)の中沢宏一代表と役員の蛸井(たこい)喜作氏とともに九月二十四日に
 来社した信田氏は、マットグロッソ州に試験的に植えられた有用植物「ニーム(ニン)」
 の生長状況も視察。アマゾンでの環境保全を目的に、日本側での寄付協力を募る考えだ。


 同基金は、「木を切らない。木を切ったら植える」ことをモットーに今年九月十三日に東京で
 設立。現在、十二人がメンバーに加わっており、九月から横浜で開催されている「アマゾン展」
 会場などを利用し、一人につき「百坪一万円」でジャングルを守ることを目的として、第一期
 計画では十万人運動を提唱しているという。


 信田氏はベレン、トメアスーでのアマゾン移民八十周年記念式典に出席した後、AMAKAI
 関係者に同行して九月二十日から三日間にわたってマットグロッソ州中西部の
 サン・ジョゼ・ド・リオクラーロ市を訪問。同市長で宮城県人子弟である渡辺パウロ氏の協力を
 得て、同地で試験的に栽培されているニームの生育状況を視察した。


 蛸井氏によると、同州の三分の二がアマゾン地域で、日本の約四倍の国土が伐採されている状況
 だという。リオクラーロ市では、渡辺市長が州の信頼を得、地元農業生産者を通じてニーム
 試験栽培に着手。マホガニーなどを混植した森林農業も行なっているという。


 信田氏は、「六年前にアマゾンに行った時もニームの効能は目にしており、今回見たことを日本
 に帰って理事会にかけ、一つのモデルケースとしていろいろな人たちから援助してもらえれば」
 と話している。