こんな一日 

12月4日、昨日は次から次へと人が訪ねて来た多忙な一日であった。
今日、4日は外に出ようと決めた。
久し振りに巣鴨の友人の経営する“元気の郷”に行くことにした。
今日4日は4のつく日で縁日、すごい人並みだ。
おばあちゃんの原宿、人、人、人...ごった返している。
屋台からかけ声が飛ぶ、響く、不況はどこの話!!
日本の老人、おばあちぁんのパワーに圧倒される。


とげぬき地蔵でお参りする。


前の道を20M入った所に“元気の郷”がある。
自然食品、ゲルマニウム温室、食事処も一緒にやっている。 テーブルは満員!
全員元気なおばあちゃん。 食欲もある。
あまり食べられない、とメニューを見ながら迷いながらも、完食! どこを見ても完食!
おばあちゃんは元気!!  元気!!
私もラーメンとおにぎり2個付セットを頼む。  温かい握りたてのおにぎりが嬉しい。



外に出て、蜂蜜屋に飛び込んで、リサーチ。
日本では天候不順で花の咲きが悪く、日本産が少なくなっている。
海外からの輸入蜂蜜が多いとのこと。



屋台のおじさんの 「これ食べてみな」 の声。
「カボチャの種、前立腺にいいよ」 との一声に思わず手がのびる。 一袋購入。
相手の弱みを見抜いた一声!!  販売の原点がここにある。



帰る途中、某寺に寄る。  ふと今は亡き父と40年以上前に来たことを思い出す。
忘れていたが、線香の煙で思い出した。  
懐かしい思いと共に、煙の中に父の顔がよみがえった。
「又来ます」 と手を合わせ、心が温かくなった。



近くにある、枇杷温圧をやっている関根さんを訪ねた。
10年ぶり位か・・・?  聞いたら開業して13年になるという。
懐かしかった。  久し振りの対面である。



体中、線香の香りを付けながら、日比谷の帝国ホテルに向かった。
有楽町下車。 歩いているサラリーマンの早足、 顔はひきつっている様にも見える。
何とも管理されている中での楽しさ、余裕がないのか、眼が沈んでいる。
ここにも不況日本がある。
バイタリタィ、苦労を越えて戦後日本をひっぱって来た泰然としたおばあちゃんの姿には程遠い。



そんな思いで歩いていると、後ろから 「稲葉さん」 の声!!
振り向くと今、早急に会いたかった人、 藤原誠太さんだ。
東京農大客員教授、蜂の先生だ。
近くの喫茶店に入る。  タイに行く為、予防接種に来たとのこと。
養蜂家として日本の第一人者である。

  今、日本は農薬の使いすぎで蜂が死ぬ例が多い。 
  ニームを使った有機農法を一緒に進めていくこと。
  3月と5月に私に講演をして欲しいとのこと。
  海外の巣箱作りに協力してくれること。
  友人を紹介したいとのこと。

話はつきないが、次の約束までの短時間で濃い内容を確認し合う。
別れて帝国ホテルに向かった。


大きなクリスマスツリーが飾られている。  外国人がやけに多い。
変わった!  
昔の凛とした雰囲気はなく、やたらと携帯音や話し声のザワツキが多い。
客のマナーも悪くなっている。 「日本一」のイメージが吹き飛んだ。



ここで寺尾氏と待ち合わせ。
一時間遅れて来る。  九州時間か・・・?(笑)
寺尾氏は、アフリカ タンザニアで15年間稲の改良とニームの普及に頑張って来た。
会うなり、出版社に行かねばならないと言う。 ついて行くことにした。
行ったのは、新宿のアイビ、エーという出版社。 聞けば10年以上前にお会いしたことがある。
佐藤康行氏の会社だ。 彼が出版の件で、会社の人と話すのを聞いていた。
それから、又、帝国ホテルで人に会わせたいという。



紹介された方は、元衆議院議員、菅原氏であった。
先生とその他7人で有楽町ガード下のレストランで会食しながら和やかにお話しをする。
先生が現役の時、マリー共和国とペナン共和国とに関係していたこと。
先生は83才だが、10歳は若くみえる。 エネルギッシュだ。
今、恩師の述著を整理している、それが済めばニームを全力で手伝うとのこと。 有難い。
先生は、落選と当選の繰り返しで奥様に頭が上がらないと笑いながら話された。
私も落選の経験が有るので苦しみはわかりますと、戦友のおもむきあり。



政治の話しで一致したのは、 今の政治には哲学がない。
マスコミが正悪で判断して裁いているが、政治には時間がかかることがある。
政治家が責任を取れなかったら、世も末!!
教育の原点は、 
 一つは知識を得ること。
 一つは人を助ける心を育てること。
こちらが今の教育には欠けている。 先生と思いが一致した。



途中、女子高校生も来てくれた。
寺尾さんの出演したNHKを見て、将来アフリカの貧しい人々を助けたい、
と農大の試験で論文を書き、合格したとのこと。
寺尾さんに是非会いたい、とお母様と一緒に参加された。
今、ここに一人、希望をもった女子高校生がいる。 
その対面に、83才にして、なお意気さかんな元議員がいる。
老若の二人に、一生懸命ニームを通して、世界平和と環境を語る、自分がいる。
それを見守る仲間がいる。 ガード下のレストランに熱気がこもったひと時だった。




目標をもって、耐えて、耐えて、耐え続ければ必ず神は味方する。
一石を投じてみれば必ず拡がる。
神が与えた使命があれば・・・
今日は何年ぶりかで、歴史の転回を意識した素晴らしい一日でした。