カンボジア事情 ① 

学校へニームを植林

先週カンボジアから岩本理事が一時帰国しました。
お元気なお顔にお会いでき、稲葉会長もホッとされたようです。

カンボジアといえば、昨夜もテレビで取り上げていましたが、
やはり世界遺産にもなっている、アンコール・ワットが有名でしょうか。

アンコール王朝の遺跡、都城址のアンコール・トムとその南方の
寺院址アンコール・ワットがあります。


カンボジアについて少しお話しておくと・・・・・
インドシナ半島南東部に位置し(約N14,E105),面積が18万1千平方キロメート。
首都はプノンペン。 人口約1400万人。 民族の大半をクメール系がしめ、
民族の90%近くが仏教徒であり、言語はカンボジア語とあります。


フランスの保護国から1953年に立憲王国として独立、75年に国名を民主カンボジアと改称。
78年以来の内戦の後、93年にカンボジア王国が成立しました。


カンボジアには日本ニーム協会の支部を置き、岩本理事が駐在する中、頑張って下さっています。
岩本理事が関わるプロジェクトの一つとして、アンコール・ワットそばに出来た国道から移転をした
350世帯への生活支援、仕事支援。そしてすでに建てられている17の学校校庭へのニーム植林。


このニームの植林について少し説明させて頂くと、
ニームは熱帯地域で成長が大変に早く、5年でほとんどが成木になります。
実から油を絞り、その後のかすを細かくし、ケーキにしていく訳です。
どちらも今まで農薬をかけて駆除していた虫の問題を、このニームの油、ケーキで忌避効果が得られると有機農業で大変に注目を集めています。
カンボジアでも子供たちが学校に通う進学率は高くなって来ていますが、進級率は極端に低いそうです。結局教育を受けるより、家族のために子供が働く選択をしてしまうということのようです。
学校の校庭でニームを育て、実を子供たちが拾い集め、それを買いとっていくという流れを構築するために理事が奮闘しているのです。
僅かであっても自分で教育費を、また家族のための生活の助けをしながら教育も受けていく、そのケースを協会としても徐々に広げていきたいと考えています。