NPO法人日本ニーム協会 平成25年度報告会

2013年11月21日13時30分よりNPО法人日本ニーム協会の報告会が行われました。


【式典】
〔開場〕
〔開会式〕司会 根本理事
〔開会の辞〕  杉浦理事
〔ゲスト紹介〕 稲葉会長








































【ゲスト挨拶】
・ゲレゲン・フェルダ氏 国際連合工業開発機関 開発官

10年前から国連(UNIDO)とニーム協会は一緒にニーム普及をしている。
インドでニーム製品を海外で販売する試みに携わりました。
インド、アフリカの為にニーム開発に協力。
2004年グローバルフェスタ(国際デー)日比谷公園で、すごい雨の中、ニームの木を
100本売り切ったのを覚えている。私はその時のニームの木を今も育てている。
トルコで私の父と兄もニームのビジネスをしていた。
トルコでニームを使った農業では、良き環境を拡げる為のテストはうまくいった。
薬会社はライバルだが、農業をやるとニームの良い所がわかる。
































・松橋 京子氏     元日本航空国際線客室乗務員

安心と安全が国是。ニーム協会も安心と安全が協会のテーゼ。
私も以前、日本航空客室乗務員として働き、お客様を安心して・安全に目的地に着かせるということが仕事でした。
そして今、ソニー生命で保険のライフプランナーをしており、お客様に安心していただける仕事と思い頑張っています。
9.11にはニューヨークにステイしていて、4日間、カンヅメになりました。
200M先で爆発があり、50〜60M先に逃げ走る人も見ました。
ブラジルに飛び、またニューヨークに寄り、お客様を乗せて日本に帰りました。
また、中国天安門事件にも遭遇しました。鳥インフルエンザが猛威をふるった時、空気感染のため大きなマスクをして、
ニューヨークから14時間かかって成田に着きました。
お客様とは一期一会の関係です。


【会長報告】
日本ニーム協会 会長 稲葉 眞澄 挨拶及び報告

・TICAD5でアフリカに10年で3兆2千億円使われるので、ニームを提案したい。
パラグアイフランコ大統領がニームの植林をしました。
・TPP加盟交渉が始まりました。
・10年、いつも私の隣で協力して下さいましたツルネン・マルティ参議院議員が落選しました。
・TV「こんなところに日本人」ケニアで協力関係であった佐藤真奈美さんが出演。
ミャンマーの女性医師リリーさんにニームの医学的論文を頂く。
上記年次報告と今までニームの対応をしてきたことを報告


【講演】
・石見 尚氏  日本ニーム協会顧問 農学博士

ニームとTPPをめぐる問題
1.新国際経済秩序をめぐる世界の二つの潮流

2.ニームの役割
・人類の知的財産と資源保全
・社会開発から持続可能な経済発展

3.高齢化とTPPの時代の日本農業、農村の改革構想
ニームに関する国際的事件簿(知的財産権を中心として)
1995年 W.R.グレイス社特許
2000年 欧州特許庁 グレイス社の特許を取り消す


・御園 孝氏  ネオニコチノイド系農薬の使用中止を求めるネットワーク共同代表

先日、NHK「暮らしの経済」で、ネオニコチノイドが禁止という報道がありました。
世界で起こったミツバチの減少と大量死の原因がネオニコチノイド系農薬であると
科学的に決着。日本でもミツバチ被害が広がっている。
ネオニコチノイドの特徴は浸透性、残効性、神経毒性、水溶性で植物内部に浸透することから、
浸透性農薬とも呼ばれている。タバコの有害成分ニコチノイドに似ているのでネオニコチノイドという
名前が付いています。今、小川町で有機農業をやっています。


・山下 浩二氏 EV(電気自動車)安全協会会長 工学博士・法学博士

私は30年、電気自動車にたずさわってきました。業界が同じですと新しい発想が生まれない。
異業種・異文化が良い発想の転換口ができる。
今、講演で50の専門学校を廻っている。
明治元年特許法が入ってきた。歴史を勉強すると未来が分かる。
日本は海洋国。この10年がチャンス。10年すると衰退する。ニームは今後素晴らしい外交をするだろう。
あと30年、モーターバッテリーはかかる。
温度が大事である。人間もニームも同じである。日本は海洋国として世界で6番目。
日本の海は深さ3000メートル。資源が山ほどある。6840の離島、380の島に人が住む。
教育、外交、文化、歴史を子供達に教える。


・萩原 孝一氏 前国際連合工業開発機関 開発官

昨年3月まで国連(UNIDO)にいました。27年お世話になりました。辞めてから1年は同じ仕事に就けない。
心残りはニームをもっとやりたかった。
社団法人アフリカ協会で特別研究員になります。50年続いている協会です。
またニームをとり上げたい。アフリカで形をつくりたい。
TICAD5(アフリカ会議)が今年ありまして、43ヶ國の首脳が来ました。
日本はこの20年、ODAにまかせきり。このままではアフリカは中国にとられてしまう。
100万人の中国人、7800人の日本人、これでは比較にならない。
ウガンダのムサベニ大統領、中国経由で日本は買うのか。BOPビジネスはニームがいい。


【閉会の辞】
信田理事






























【総括】
・ゲレゲン氏には、国連(UNIDO)と日本ニーム協会が10年に渡り、ニームの普及と啓蒙を一緒に続けている。
・松橋さんは、報告会が飛行機のキャビンで行われている様な雰囲気で、安心・安全の話をして頂きました。
・会長報告は、13年に渡り日本ニーム協会で皆様と一緒にがんばってきた。今後も皆様の力をお借りしたい。
・石見先生は、87才の青年。戦後、日本の農業政策にたずさわり、見続けてきました。TPPの問題点をしっかり
知っておきたい。
・御園先生は、自ら有機農法を実践しています。ネオニコチノイド系農薬でミツバチの危機です。
・山下先生は、EV電気自動車のこと。日本は海洋国家、世界で6番目の広さ。格調高い講演でした。
・萩原先生は、国連の職員時代、ニームをやり残した。社団法人アフリカ協会で特別研究員として再度ニーム
取り組みたい。

会場には昨日、農林大臣賞を受賞した山本剛氏、海外でニームでがんばっているセネガルのダボさん、パラグアイ
伊達氏、フィリピンの吉田氏、パプアニューギニアの中島氏、タイの狩野氏、他大勢の出席を頂きました。
紙面を通して厚くお礼申し上げます。有難うございました。感謝、感謝です。
                             合掌。