カンボジア便り

neemkyokai2009-01-09

日本ニーム協会 カンボジア支部では、岩本理事が駐在し、頑張って下さっています。
その岩本理事より便りが届きましたので、ご紹介したいと思います。


ニームは、森の国カンボジアには、古くからたくさんあって「スダウ=sdau*」と呼ばれています。
この樹を植える活動に是非ご協力下さい。
プノンペン市チュマンオンパゥ地区およびシェムリアプ市郊外に育苗センターを設置しており、苗木を無料で提供いたします。

ニームは乾燥地帯・酸性土壌にも良く育ちます。
ニームの関連図書があります、ご連絡下さい。


【活動紹介】


1.減農薬と有機栽培の推進
 インド東北部からミャンマー原産といわれ、東南アジアに広く自生または植栽されているニーム(Neem=カンボジア名sdouスダウ* 学名Azadirachta indica A juss)は、減農薬や有機栽培が求められる今日、この樹が持つ害虫忌避作用や土壌改良効果が、日本ばかりではなく世界中の農業関係研究者から注目されています。


2.医薬品として活用の途
 ニームリーフパウダーには、アディポネクチン分泌促進が考えられる。
 アディポネクチンは、脂肪細胞から血液中に分泌されるホルモンです。
今迄も、肥満や糖尿病、動脈硬化などのメタボリックシンドロームに対する効果が報告されています。
又、インフルエンザや癌の予防と治療にさらなる研究がされています。
 ニームの幹・枝・樹皮・葉・花そして種子すべてが農業、医療、防虫に使えることから大きな注目を集めています。


3.カンボジアでの現状
 カンボジアではマホガニー科のシロアリ食害のないこの樹を、かって大量に伐採してしまったものと考えられ、およそ3〜4世代後の現在では民家の周囲に植樹して、開花時期の1〜4月頃に若葉を食材として食べています。また家の周囲の樹は、蚊の発生を防ぐことも知られています。そしてよく成長する枝を刻んで土壌に入れ、肥料・土壌改良用として使われてきました。
 さらにこの樹が雨季の前の酷暑時に、身体の火照りを冷ます作用があることが伝統的に伝えられており、現在でも強い発熱症状のときには、樹皮を煎じて服用しています。


4.日本ニーム協会のミッション
 私たちはニームの持つ有用性を広く発信し、世界的に求められている減農薬栽培や薬物汚染の減少に貢献する活動を行っています。
 カンボジアでは2006年にはカンダル州シトー村の中学校に植林、2007年にはシェムリアプ州コンレンコミューン アンロン村およびプノンペン市郊外に育苗センターを設け、周辺の小・中学校と周辺の農家などに苗木を植えてきました。


※註:Dictionary of Plants used in CAMBODIA 2007 および CAMBODIA MEDICINAL PLANTS Ministry of Health National Center of Traditional Medicine


【活動分野】
持続可能な農業開発支援


【活動地】
シェムリアプ市アプサラエリア コンレンコミューン
カンダル州およびバッタン


【スタッフ】
岩本 彪(現地代表) (092 296 305)
Mr.KRUM VON (012 786 510)
Ms.HOY SOCHAN (012 979 071)


カンボジアにおける連絡先】
住所  P.O.Box 2428 No.464AE1 St.163 Boeung Keng Kong? Phnom Penh
TEL 023 997 238 (TEL/FAX)
E-mail  neem_cam@yahoo.co.jp
neem-cambodia@everyday.


【日本における連絡先】
住所  〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂 1-15-1 ノア道玄坂 311
電話番号   03-5784-3425
ファックス 03-5784-3429
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