「NPO法人日本ニーム協会 令和3年度 報告会」令和3年11月18日
【式 典】
13:00 〔開 場〕
13:30 〔開 会〕 司会 NPO法人 日本ニーム協会 理事 根本 堅冶
13:35 〔開会の辞〕 NPO法人 日本ニーム協会 理事 藤井 貴大
13:40 〔ゲスト紹介〕 稲葉会長
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【ゲスト挨拶】
13:50 トーゴ共和国 セダミヌ大使
臨時大使であるセダミヌと申します。コロナ渦の厳しい状況の中で、報告会を開催され、招待していただきましてありがとうございます。稲葉会長さんをはじめ、みなさまにこの会場でお会いできてうれしく思っております。
トーゴ大使館と日本ニーム協会様、私と稲葉会長の関係は特別で大変よい関係であります。日本ニーム協会様を通じてニームからできる素晴らしい製品も知ることができました。また、トーゴと日本ニーム協会様は2020年7月19日に協力協定を結びました。第1弾は、去年、26㌧の衣料をトーゴに贈っていただき、福祉大臣がトーゴ国内に配布しました。その時のニュース映像、写真等は日本ニーム協会様に送らせていただきました。日本ニーム協会様、およびNPO法人日本救援衣料センター様、公益財団法人オイスカ様、に感謝いたします。
第2弾はまだ実現はされていませんが、移動式医療のバイクを送ってもらう計画があります。実現を期待しています。日本ニーム協会様と一般社団法人日本二輪自動車推進協会様に感謝いたします。
最後になりますが、トーゴはアフリカの笑顔と呼ばれています。トーゴに西アフリカで一番大きい工業団地ができました。投資に向いています。これからも日本ニーム協会様とトーゴとの協力関係がますます深くなることを期待してここで終わらさせていただきます。
14:10 マラウイ共和国 チクウェンバ大使
こんにちは、私の名前はチクウェンバです。10月20日に日本に到着したばかりで、日本語を少しずつ学んでいけたらと思っております。本日はお招きいただきありがとうございます。日本ニーム協会様に心からお礼を申し上げます。
マラウイはアフリカの南部に位置し、人口は1,900万人で、タンザニアとザンビアと国境を接しております。公用語は英語ですが、チェワ語も話します。マラウイは農業に頼っています。主な輸出品といたしましては、タバコ、お茶、砂糖、ナッツ類、大豆、大豆製品、マカデミアンナッツ、コットン、コーヒー、レイズとなっております。輸入品は、石油、薬剤、化学肥料、オフィスで使うマシン、などです。また、輸出には至っていませんが多大な可能性があるミネラルがあります。
日本から多数のボランティアが来ています。JICAから農業の部分でトレーニングを受けています。一村一品活動をしています。蜂蜜を生産していますが、需要2,000tと供給60~90tとバランスが取れていません。皆様が、養蜂にご興味がありましたら幸いです。マラウイの養蜂は世界一です。
ニームは、マジックツリーと言われ古代にさかのぼるくらいニームを医療として使用しています。医療にアクセスできない地域はニームで治すという認識があります。昨今、都市部の若者はニームを知らないのでボトルに入れて販売しています。4,000を超える農家がニームに関連したビジネスに参加しており、ニームには様々な効用があります。
マラウイに投資する価値は? ニームは投資がしやすいです。マラウイは、アフリカの温かい心と言われていて、人々がとても温かい心をもっています。もし、マラウイとトーゴが一緒になるとしたら、人々がニコニコと笑っている感じになるかと思います。投資についてですが、法人の登録手続き、銀行の融資もやりやすくなっています。配布資料の緑の地図はニームの分布図になっております。ありがとうございました。
【会長挨拶】
2年前にトーゴ大使館の皆様と会談、食事会をしました。2011年3月11日の東日本大震災後の6月5日~11日までニヤシンベ大統領が来日して、現場で最初の要人として日本の安全を世界に伝えてくれました。このお礼を言いたいと思いました。また、十数年前にマラウイ大使館を訪ねた時にニームの話しをしました。当時の大使が帰国して日本に戻ってきた際に、大量のニームを持参して頂き、ニームの勉強をさせていただきました。
日本ニーム協会も20年を越えてなお頑張っています。本年は新型コロナウィルスの影響で目立った活動はできませんでしたが、トーゴ共和国に衣料26㌧、3万2千枚を贈ることができました。また、両大使のお話しをお聞きし、両国ともニームが大量に自生していて、少々の病気ならニームで治す。しかし若者は西洋治療の方が多いとのこと、残念です。
ニーム協会を作ってから一連の話しをさせていただきました。ニーム協会が次に進めることは、アフリカにおける移動病院とニームの植林、国内においては直接ニームを使った場造りをしていく。小さなニーム協会ですが、ここにお集まりの皆様はじめ、大勢の方々の支援で頑張ってきました。ニーム協会は幾多の試練の中、なお一層頑張って参ります。
これから一本のローソクになります。「我が身を燃やし、世の光、人の光とならん」ことを誓って私の言葉とします。
【講 師】
15:00 ンダンビ クリス氏 コンゴ民主共和国 医師 会長パートナー
コンゴには、いっぱい問題がある。コンゴの隣の国ウガンダとルワンダ、戦争があっていっぱい人が死んでいる。男は戦争をし、子供達は飢え、女性はレイプされる。ひどいことになっている。住むところがない。食べるものがない。この戦争がいつ終わるか全くわからない。金、コバルトがあるからだ。携帯、バッテリー、電気自動車の原料になる。
戦争のことが世界にニュースで流れない。アメリカが無視していて、そうすると他の国も動かない、日本政府も動かない。コンゴの政府も黙っている。理解できない。アメリカ、ヨーロッパに何とかしてほしいが、どうしたらいいのか。
どうやって皆を助けるか、自分の仕事も忙しいが会長にも相談している。移動病院のプロジェクトをすすめたい。皆困っている、できることはやろうと思っている。女の子と子供が学校行かないとコンゴという国は終わってしまう。
15:20 萩原 孝一 氏 前国際連合工業開発機関 開発官、アフリカ協会
国際連合を卒業して10年くらいです。アフリカ地区、特に東アフリカ担当でマラウイも3回訪問しています。10年経って臨場感とか失っていますが、今日マラウイ大使からマラウイの状況をお聞きしてよかったと思っています。
One Village One Product、一村一品運動は2003年のTICADの目玉でした。この運動は1979年の元大分県知事の提案が発端で、残念ながら日本より海外で評価が高い。2003年南アフリカ、東アフリカで、一村一品運動を広めようとしました。マラウイがプラットホームとしては形になった。私がいいと思ったのがバオバブで、オイル、ジャム、ジュースなど、今日その商品の話しを聞けたので大変良かったです。
エジプトナイル川で大量の雨が降り、サソリの大発生で500人刺され、数人が亡くなったようですが、エジプトでは病院に血清が用意されており、ほとんどの人が猛毒に対応できたようです。今回のコロナは統計的にアフリカは頑張っていると思いますが、元々アフリカは、マラリア、天狗熱、コレラ等病気の宝庫で予備練習が出来ており、今回のコロナですら、わりとサラッと過ごしたと思っています。
先日、名古屋のイベントで旅人三人が異口同音で、アフリカのスーダンが一番すごく楽しい国だったと話していた。スーダンの人々は明日や過去を振り返らず、今ここを生きる人生の達人です。私もそうゆう達人になりたいと思います。「もしあと一年で人生が終わるとしたら」と考え、自分が死ぬことを明確化し今を生きるのがいいかと思います。
15:40 総括/質問 入場者紹介・堀江有希氏(絵)他
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【閉会の辞】
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