東日本大震災 被災地訪問 3日目

 7月15日 4時起床
 早起き組みの石見先生とゆっくりした時間を持つ。
 86歳の健康維持法はさすがためになる。


 昨日、気仙沼市を東西南北回ったが、
 家が残っていても住める状況にない家々は、
 個人負担での撤去は無理であり、さらに復興を
 遅らせることにも成りかねない。
 瓦礫はゴミではない、という現地の人々の
 気持ちが痛いほど感じられた。


 朝6時、親友 尾形君に礼の電話を入れ出発。
 尾形君から、河北新報社の緊急出版 特別報道写真集
  【 2011・3・11 大震災 巨大津波が襲った 】
 を全員にプレゼントとして頂いた。 
 ホテルのフロントに預けてくれていた。


 6時30分 ホテル出発
 気仙沼、南三陸、女川を通り、石巻に入る。
 高台の神社から街を見る。
 知人の病院も流された。
 目を覆いたくなるほどの光景に言葉もない。


 奥松島に向う。
 日本を代表する美観もダメだ。
    浜辺にはゴミの山
    松も枯れていく
    堤防のコンクリートも剥き出し


 仙台 若林区 何と広く津波の被害を受けたのだろう。
 言葉が出ない。


 これらの被災地を廻ってきた。


 多くの被災された方々と会い、場を見、
    多くを考えさせられた。
 三日間、風呂に入らず、身体を拭くだけの生活。
    たった三日間・・・


 震災は何を教え、何を語り、何を悟れというのか。
 自然の猛威には勝てない・・・天災と諦めねばならないのか。
 だが、復興、復旧、これは人災だ。
 人は死んでからでは救えない。 生きていてこその価値。


 多くのボランティアの方々にも会った。
   人は一人では生きていけない。
   人は支え合って生きるのだ。
   人は誰しも必ず死ぬ。
   生きることは業だと深く感じる。


 私も27年間、国際教育支援ボランティアに関わり、
   人は互いに愛し合い、 助け合い、
     分ち合い、 信じ合う ことを
        誓い 行動してきた。
 人との再会が嬉しくもあり、悲しくもあることを知った。


 我が協力者 榎本君は、4月に全財産をはたき、
 5日間野宿で頑張った。 その時の彼の行為が
 今回のニームの消毒をスムーズに行う流れを
 作ることとなり、感謝です。


 86歳の石見先生が、35度の猛暑の中、
 噴霧器を背負い、 特に虫が湧きそうな物陰など
 誰よりも丁寧に、 丁寧に噴霧して回る。
 正に鬼気迫る信念が伝わってくる。
 何かを残したい、我々に教えたい、
 後姿に多くを学ばせてもらった。
 生きることは、人の為に成ってこそ意味がある。
 朝4時に起き、身体を動かし準備する。
 その備えあってこその先生の姿だ。


 20代の小川君、榎本君、常に駆け足。
 皆を気遣う。
 何一つ文句も言わず、黙々と人の嫌がることをやる。
 日本にもこんな素晴らしい青年がいる。
 食事の時も、客が居なくて困っていそうな店に行きましょう!
 と、いい心掛けだ!!


 そして同年代の白鳥女史、杉氏、茂木氏
 彼等も黙々と作業を続ける。
 終戦前後の苦しい日本で育った年代だ。
 車を出し、長距離の運転を快く承諾してくれた。
 何よりありがたい申し出であった。
 苦しみを共に共有できる仲間との作業。
 心を少しでも伝えたいという、皆のいい顔を見た。
 7人の侍のバランスは最高!


 人生、皆、明日は我が身。
 助け合うことの大切さを学ばせて頂いた。


 特に命をかけ、自衛隊、警察、消防官
    皆 頑張っています。
 こんなにも頼もしく、光っている姿・・・
 彼等の待遇をもっと考えてくれ。
 心からありがとう、ありがとう・・・叫ばずには居られない。


 三流の国会議員が働かなくても、国体が維持出来るのも
 この一流の現場の公務員の頑張りがあるからだ。
 頭でいく公務員よ、全員現場で働き、勉強すべきだ。
 必ず良き知恵が出てくる。
 現場の意見、意識こそが 復興の鍵だ。
 公務員は全員復旧現場へ行くべきだ。

 明日は我が身なのだ。 真剣に次の世代の事を考えよ。
 そして海外の知恵も頂こう。


 被災された皆様、暑いですがもう少し頑張って辛抱して下さい。
 政府の皆様、早く、早く、生きている人を救う これが政治だ。


 昭和47年 25歳で衆議院議員選挙に立候補した
   私からの心の叫びなのです。


 日本国民、全員で頑張ろう、助け合おう、信じ合おう。
 心からの復旧、復興を祈念して
  亡くなられた方々へ心からご冥福をお祈りいたします。


 【 支援物資 提供者 】
 名和田 氏  全国農産有機 ㈱     ニーム
 大野  氏  (有) ダイチ       ニーム
 内田  氏  (有) セゾンドエール   ニーム
 福島  氏  ユニバーサル・グリーンテクノ(株)
                 ニーム入浴剤 2000個
 綿貫  氏  富士メンテニール(株) 油処理剤、トイレ処理剤
 藤本  氏  東京通商(株)    マスク 6000枚
 小久保 氏  日本ピーアイ(株)懐中電灯、ライトペン、イヤホーン
 古谷  氏  和ハーブ協会   生理用品、暑さ対策用品 多数
 小川  氏  (有) アプリ    噴霧器 2機

 上記の方々より物資を寄付して頂きました。
 被災地の困っている方々へ、全物資を配らせて頂きました。
 心より御礼申し上げます。 合掌